亜鉛鍍金の耐食性には、主に次の二つの大きな特徴があります。
1.保護皮膜作用
亜鉛めっき表面に緻密な酸化皮膜が生成し、この緻密な皮膜が強力な保護皮膜となって、その後の腐食が進行しにくくなります。これを鉄素地と比較すると図1のようになります。
図1 亜鉛皮膜の保護作用
2.犠牲防食作用
亜鉛めっき皮膜になんらかの理由でキズが生じた場合、周囲の亜鉛が陽イオンとなって鉄の腐食を抑制し、電気化学的に保護する犠牲防食作用を有しています。
これを塗装の場合と比較すると図2のようになります。
図2 亜鉛の犠牲防食作用