- 36.耐震補強に亜鉛めっきは使える?開く
亜鉛めっき鋼を使用して耐震補強がされている実例もあり、通常通りの使用で全く問題はありません。
亜鉛めっき鋼は温度に対しても耐久性があり、塗装のように熱で分解されることもなく、650℃で30分間加熱しても素地の鉄が亜鉛めっき皮膜の中に拡散して鉄濃度が上昇し黒灰色にはなりますが、さびに対する抵抗力はかえって増加する、との報告があります。
亜鉛めっき鋼で耐震補強された建物の例
表 亜鉛めっき鋼線を高温加熱(焼鈍)した時の耐食性
温度(℃) 時間(分) 皮膜中の
平均鉄濃度(%)全面赤錆
発生時間(週)加熱せず – 4.2 179 450 5 4.8 169 450 10 8.2 176 450 20 10.1 185 450 30 10.9 193 500 5 8.2 181 500 10 10.6 198 500 20 12.6 188 550 5 10.0 224 550 10 12.4 234 550 20 14.7 236 550 30 15.4 278 600 5 13.2 259 600 10 15.9 271 600 20 18.0 360 650 5 14.6 380 650 10 17.4 388 650 20 20.4 >503 650 30 21.6 >503 Zinc:Its corrosion resistance,p.77, C J Slunder and W K Boyd, Battel Memorial Institute.